予防接種

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日本脳炎予防接種の実施制度が変わりました

これまでの経緯

日本脳炎は、予防接種法に基づき定期の予防接種が行われていましたが、平成17年にマウスの脳を材料にした日本脳炎ワクチン(旧ワクチン)を接種した後に重症な脳炎の副作用(急性散在性脳脊髄炎:ADEM)が起こったため、平成17年5月から厚生労働省の通知により、しばらく接種の実施を差し控えていました。

その後、より安全な乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン(新ワクチン)が、平成21年6月から使用可能となりました。日本脳炎の予防接種の1期初回と1期追加が平成21年6月から再開されたのです。平成22年度から、3歳児に対する1期初回接種について積極的接種を勧める通達が厚生労働省から出ました。

しかし、新ワクチンは1期の定期予防接種にのみ使用できるものと定められたため、2期の接種や、ワクチンがなかった間に1期の予防接種の機会を逃した子供たちに対する救済接種は置き去りのままでした。

平成22年年9月中旬よりやっと、日本脳炎2期の予防接種や救済接種が以下の条件を満たす子供たちにスケジュール表の年齢の間なら無料接種できるようになりました。すべて新ワクチンで行われます。

2期の新しいワクチンによる実施開始

通常の定期予防接種 接種期 対象年齢
(望ましい時期)
接種回数
1期初回
(今まで通り)
生後6か月~
7歳5か月(3歳)
6日から28日までの
間隔をおいて2回
1期追加
(今まで通り)
生後6か月~
7歳5か月(4歳)
1期初回接種後
概ね1年をおいて1回
2期
(新たに開始)
9歳~12歳(9歳) 1回(実施開始)

1期の接種機会を逃した人への救済措置開始

日本脳炎の予防接種の実施を差し控えたことにより,平成22年3月31日までに3回の接種を受けていない人に対して、次に掲げる区分に応じて残りの予防接種を受けた場合,1期の予防接種を受けたものとみなす特例措置が設けられました。

特例措置 接種期 対象年齢
(望ましい時期)
接種回数
全く接種していない人
(不足3回)
9歳~12歳 6日から28日までの間隔をおいて2回
さらに概ね1年経過後に1回接種する。
1回しか接種していない人
(不足2回)
生後6か月~7歳5か月
又は
9歳~12歳
6日以上の間隔をおいて2回接種する。
※前の接種から6日以上の間隔をおくこと
2回しか接種していない人
(不足1回)
9歳~12歳(9歳) 1回接種する。
※前の接種から6日以上の間隔をおくこと

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